ストーリー(10) I residence
インテリアデザイナーとの住まい創り
ストーリー第10弾
以前、岐阜県の関市にて、古民家再生のインテリアデザインをさせていただいた物件のご紹介です。
馬小屋があったという木造二階建てを、柱と梁まで、スケルトンにして再生した物件です。
この玄関の左は、地域の集会場としても使う公共性のあるゾーン。
右側がプライベートゾーンで、ご家族の住居となっています。
このフォーカルな壁は、ゾーンを分けるための重要な壁になっています。この壁の後ろは、下駄箱になっており、ご家族用の収納場所です。この右側の通路が基本的にご家族用の動線です。
公共性もあるので、玄関はとても広く取ってます。
天井は、そのまま利用しつつ照明を下駄箱の上から天井を照らし、古く暗い印象を無くしています。
ニッチの壁は、墨色の塗装をしています。
間接照明が横スリットを浮き立たせています。
和室の建具は、ガラス戸になっていたところをお子さんの安全性を考慮して障子にしています。破れない障子です。
今は製造されていない貴重なガラス戸ですので、捨てずに再利用を将来的に考えています。
リビングは、TVボードを造作で作っています。
購入予定のAV機器に合わせて、出来るだけすっきりとした造形になるようにしています。
壁紙は、ゴールドの不織布のものを選んでいます。
アップにするとこんな壁。
壁紙の藤の柄に合わせてフラワーアレンジをさせて頂きました。
この畳コーナーがダイニングです。
こんなものでテーブルセッティングしています。
キッチンとの対面部分は、お子さんの勉強用デスク兼軽食用カウンターになっています。
階段からLDKを見下ろすと共通するスリット壁でダイレクトに見えないようにしています。
リビングやキッチンからも、階段を登る後ろ姿はダイレクトに見えないので、スカート履いてたりしても見えないです🤗
階段はアクセント壁に不織布の繊維が表情豊かなダークブラウンクロスを貼っています。
LDKの扉は特注で作っています。
手摺は南部鉄のドアハンドルを使っています。
私のスナップ写真が下手で扉が反射してしまってますが、こんなに艶はないです。
左はトイレの手前の手洗いです。
この空間は、玄関のフォーカルな壁の裏側になります。
トイレと手洗いを分離したのは来客者が多い為に分けています。トイレ手洗いはベッセル型をご提案しました。お客様が手洗いボールを瀬戸物市でお好きなものを見つけてこられたものを設置してます。
手洗いスペースを通って入るトイレは、仕上げ材を統一した空間になってます。
壁のタイルとクロスは、テーマカラーの仕上げです。
キッチンは、リビングから見えるカップボードは、空間に馴染ませるダークブラウンの木目の面材に、キッチンは奥様の好きな赤になってます。
洋室はユニットバスで、アクセントウォールをテーマカラーのゴールドを選ばれました。
お客様のお手持ちの家具を設置した際の写真。
TVもとりつきました。
触れていませんでしたが、手前に見える腰上のみにオープンで飾り棚にしている壁は、どうしても取っ払えない体力壁です。
この壁が奥様の書斎のパーティションになってます。
2階の子供部屋。
2階は梁を大胆に残しています。
ゴールドではないですが、黄色でコーディネート。
こちらは寝室。
ベッドベッド部分をアクセントとして、エコカラット貼っています。小窓の部分もホワイトのエコカラットです。
珪藻土の塗装壁やエコカラット、そして壁紙、クロスとご予算や機能で選び分けてます。
『古民家再生』はスケルトンにしてみないと見えてこない柱や梁。大工さんとの連携で解体しながら、何度も打ち合わせをしながらバースプランのイメージを壊さず、躯体を活かしてデザインに取り組見ました。
とても長いスパンでの継続的にプランをして完了しました。大変ではありますが、このような日本建築は再生しながら残していって欲しいと思います。
当時、リフォームの賞を頂いた物件です。お客様がご夫婦で取材されている姿を見て喜んで頂き、賞も頂けてインテリアデザイナー身寄りに尽きると感動したことを思い出します。
インテリアデザイナーとの住まい創り『古民家再生』編のご紹介でした。