ストーリー(15) M residence
インテリアデザイナーとの住まい創り
ストーリー(15)
M residence
ホームページを見て電話しています。とお電話を頂いたのはご主人でした。
マンションを買ったのですが、モデルルームを見ても自分たちのイメージと違うし、家具屋を見に行ってもピッタリくるものがなく、コーディネートをお願いしたいとご依頼を頂きました。
打ち合わせは奥様と、とのことで、お好みのインテリアの写真を幾つか拝見して、解りました。
マンションの内装では3〜4パターンのバリエーションからセレクトして、白っぽい空間にはする事はできます。
しかし、お部屋の広さに合わせてこういった家具を揃えるのは大変です。
姫系インテリアと呼ぶ方もいらっしゃいますが、どんなインテリアトレンドが毎年出てきても、このインテリアイメージのファンはいらっしゃいます。
しかし、トレンド(流行)かあるとそれに沿って店頭に並ぶものも変わります。
当時、奥様は出産されて間もなかったこともあり、ご主人はもちろんお仕事があり、具現化するのは大変です。プロに任せる選択は大正解!と思いました。
海外にはこのような雰囲気の家具は、沢山ありますが、サイズが大きすぎて思うようにレイアウト出来ないことが多いです。
平面図を拝見して、海外のものを落とし込もうとしましたが、無理でした。
そこで、サイズオーダーすることをご提案し、ディテールをバリエーションの中からお選び頂き制作させて頂きました。
ダイニングテーブルも、チェアーも、リビングテーブルも、サイドテーブルも、テレビボードも全て装飾的なデザインは統一しています。
照明はリビングとダイニングはデザインを揃えています。RUGはピンクベージュのジャギータイプ。
(キッチンや洗面所も、建具なども家具のディテールと揃えられていたら、もっと満足度は高かったと思います)
カーテンや椅子張りの生地はこんな感じです。
レースは室内側にドレープ生地は窓側に取り付けていますので、カーテンを閉めると、レースの素敵な柄が楽しめます。
ドレープの淡いピンクベージュにレースが透けて柄が浮き立ちラグジュアリーな雰囲気になります。
ダイニングチェアーの張り地は淡いピンクベージュ。
椅子の座面の高さも(SHシートハイ)ご家族のサイズに合わせています。
日本は家の中では靴を履きませんから、海外のものをそのまま使うと足が床につかない場合もあります。全体のディテールが崩れないようにバランスをとっているんですが、これが脚だけを短くするとバランスが崩れるので、全体で調整しています。
簡単なことのようで、手が混んでおります。
フラワーアレンジのオーダーも頂きましたので、フラワーアーティストと綿密な打ち合わせをして、デコレーションさせて頂きました。
ホワイト、淡いピンクベージュをベースに、アクセントにピンクとローズ系のアレンジです。
クッションのカラーもアクセントカラーで作っています。
ホワイトのインテリアを引き立てています。
インテリアデザイナーとの住まい創りの一例のご紹介でした。
最近では分離発注であったり、お客様ご自身で作られる方も増えているようですが、プロに任せるメリットは大きいと思います。
特にこの物件は、ご主人の奥様への優しい思いに対して応えることが出来たこと、また奥様のお好きなインテリアイメージの具現化と子育ての両立がスムーズに進み、とても喜んで頂けましたので、インテリアデザイナーの住まい創りの醍醐味を感じました。
世の中のインテリアの流行があるから、と妥協せず是非ご自身のお好みのインテリア空間を具現化して下さい。