ストーリー(21) -2 東京ベイ先端医療・幕張クリニック
インテリアデザイナーとの空間創り
ストーリー第21弾-2
東京ベイ先端医療・幕張クリニック。
癌の放射線医療施設におけるインテリアデザインのご紹介の第2弾。
こちらは診断、治療のエントランス。
同じクリニックでも、入口が違います。
前回ご紹介した診察の有機的でトロピカルなあ明るい色柄に対して落ち着いてエレガントな色柄にしています。
こちらはこの空間のマテリアルボード。
こちら診断、治療の受付。
壁には、エントランスの壁に使った壁紙の柄を少しアレンジし、ガラスにエッヂング加工しています。
受付の中はこんな感じになってます。
壁のエッヂング加工と縁取りにガラスタイル使っています。
高貴でエレガントな雰囲気で、先端治療に対する安心感を持って頂ける空間にしています。
紫色の効果
・緊張や不安を癒し、穏やかな気分を与える。
・心と身体の回復を促す色。
・心身のバランスを整える癒しの色。
心身が疲れてしまった時に、紫の癒しを欲するんです。
ラウンジ待合チェアは、淡いピンクの張り地。
ピンク色の効果
・人に幸福感を与える色
・相手の警戒心を和らげ、親しくなりやすい色
・卵巣ホルモンに働きかけて、ホルモンをぶんぴつさせ、脳に刺激を与える。
・交感神経を刺激して脳に血流を送るとという効果があり、疲労の緩和や痛みのの軽減、廊下予防にも役立つ。
こんな色彩の効果も取り入れてコーディネートしています。
診断、治療のエントランスは、診察のエントランスのイエローアンダートーンのコーディネートと違い、ブルータンダートーンでコーディネートしています。このピンク少しスモーキーで床のカーペットと相性がとても良い生地をセレクトしました。
サイドボードやセンターテーブルやコンソールテーブルは、オリジナルでデザインさせて頂きました。
クッションや壁紙などは、反対色や補色を使って、コーディネートしています。
ガラスの自動ドアや壁紙には、衝突防止のデザインをしています。
この衝突防止のガラスの柄は、壁紙のデザインと合わせてつくりました。少しアレンジしてますが、カラーも含めとても調和しています。
こちらは折り上げ天井に取り付けているペンダント照明。オブジェの様なエレガントなデザインです。
折り上げ天井は、母体の子宮(胎盤)をイメージしています。そこに取り付ける照明は優しいフォルムのものを選んでいます。
こちら、2階の男性更衣室。
ロッカーや洗面、ベンチなどオーダーでイメージに合わせて作っています。
床に対して補色の落ち着きのあるグリーンのベンチ。
すべての空間に言える事ですが、既製品や既製の張り地だけのコーディネートでは、トータルにまとめ上げるには限界がある場合があります。
インテリアデザイナーは、きめ細かく対応していきます。
ちょっとした事で、残念💦な空間になってしまいますので、トータルにプロデュースするプロと進めることをお勧めします。
こちらは、放射線技師との対話する受付の待合。
ここにも、鳥たちが飛び交っています。
ガラスのエッヂングの柄の中に鳥がいます。
カウンター上部には鳥の巣や木の実などをイメージして選んだペンダント照明をリズム良く配置しています。
放射線技師と対話して、振り返ると日常を離れて壁の向こうに広がる楽園を感じて頂ける壁紙を貼っています。
こんな感じです。ここにも鳥が居ます。
こちらは、カンファレンスルーム。
タチアオイの柄のある窓が印象的。
診断や今後の治療などの打ち合わせをするお部屋です。少しでも明るく希望を持ってお話をして頂ける様な色を椅子の張り地に選んでいます。
このクリニックのインテリアデザインは、建築、内装、造作、造作家具、置き家具、医療設備機器、オフィス什器、アート、制服に至るまで携わらせて頂きましたので、拘りどころ満載です。
が、竣工写真や空間デザイン説明資料だけでは、伝えきれていない、拘りも多いです。
そんなところに少し触れていきます。
母体の子宮(胎盤)をイメージした折り上げ天井。
自然の中の木漏れ日をイメージしたペンダント照明、
無機質になりがちなエレベーターの扉に、エッヂング加工で、壁の柄を転写しています。
ちゃんとニナキャンベルの許可を取ってから進めていますよ。
Nの文字みえますか?これニナキャンベルのブランドロゴ。
特注家具のボタン絞りカラー。
パイピングのカラーにもこだわってます。
エレベーターホールには飾り棚があります。
ガラスのエッヂングでそれぞれ表情をつけています。
こちらは、グリーンアレンジをさせて頂いた中で、一番苦労した壁面緑化。全面ではないので飽きのこない壁になっています。
こちらは、診察フロアの受付カウンター。
ガラスにエレベーター扉と同じエッヂング加工しています。
こちらは、階段で2階に行くアプローチ部分。
また、待合室から見るフォーカルポイントです。
山の斜面を駆け下りる生命力にあるれる鹿、そして愛をテーマに作られた刺繍のオプジエを見る事で、どんな苦境に立たされても決して諦めない精神力や生命力を感じて欲しい。
そして不思議の国のアリスの様なおとぎの国を連想させる空間から癒しの空間へ優しく導いています。
天井は蝶々が🦋飛び交っています。
求愛をテーマに刺繍を施した、オブジェです。
角が生え変わって残っているのは雌であることを表しています。
そして女性の強さと包容力は、小鹿が側に居ることでも伝わると思います。
本当に可愛い子鹿!
この鹿は手作りなので、同じものは無く、このクリニックにぴったりくるものを、選んでいます。
そして、ヘキサゴンで形成された有機的な形状は、モダンでありながら自然の中で寛いでいる雰囲気を感じられるように、輪郭の形をレイアウトに合わせてデザインしています。
ラグのカラーは、
ベースとラインを選んでいます。
ラインをどれにするか、考えていた時に撮った写真です。
オファーを頂き、
図面の確認→
建築のコンセプト→
ヒアリング(クリニックないの一覧の流れ、導線、組織、設備機器、インテリアイメージ、)→
内装インテリアデザインコンセプトメイク→
内装マテリアル&照明、家具、カーテン、デコレーション→
オーナープレゼン→
各部門担当者ヒアリング→
各担当者プレゼン→
見積もり作成→
ゼネコンとの申し送りや施工の詳細打ち合わせ→
仕上げ表作成→
現場監理→
家具納品立ち会い→
竣工立ち会い→
写真撮影→
このように進めていき、完成しました。
来院者や患者さんが使用されるメインな部分と、スタッフの方々が使用されるバックヤード的な部分とでは、進め方は違います。
このような施設では、設計事務所、ゼネコン、医療機器メーカー、オフィス什器メーカーや代理店、各レンタル会社、などいくつもの企業が携わり、それぞれが得意分野の提案をし、事務局がまとめていくことが多いです。
しかし、その場合インテリアデザインが、バラバラになりがちなんです。
やはり、インテリアデザイナーが全体をプロデュースしていく事が必要です。
Jujuでは、『5Co effect』でこのような施設のインテリアデザインをさせて頂いております。
インテリアデザインはもちろん、
例えば、サインデザインやグラフィックデザイン、フラワーアーティスト、アートダイレクション、
オフィスプランナー、照明デザイナーなど、必要に応じてプロのチームで対応していきます。
ホームページのコンタクトページから、是非ご相談下さいませ。
医療施設のインテリアデザインとの空間創りのご紹介でした。